姓名判断

▼姓名判断

姓名判断とは、その人の「姓」と「名」から運勢や性格を判断する占術になります。
古代中国発祥説などもありますが、現代の日本で行われている姓名判断は、日本の文化と共に発展してきた日本独特のものでもあります。
また、姓と名から占う姓名判断であるため、日本でも近代から発展し体系化されてきたものが現代の姓名判断になります。
姓名判断の基本的な考え方は、「名は体を表す」であり、姓名(名前)が、その人の事を表すものとして研究されてきたのが姓名判断になります。
良い姓名は良い人であることを表し、悪い姓名は悪い人であることを表す、と考えると分かりやすいでしょう。
この良し悪しの基準は複雑なものになりますが、姓名判断を分かりやすく考えるなら、このように考えると判断がしやすくなります。

姓名判断の基本は、姓名を構成する漢字の画数から、良し悪しを判断することになります。
姓の画数から、家系的な運勢を考察し、名の画数から性格や個人の運勢を考察するといった過程になります。
姓と名を構成する漢字の画数を元に、家系的な運勢や総合的な運勢、社会的な運勢や性格や人間関係、恋愛や結婚というような様々な運勢を考察することができます。
その際に姓名判断で一般的となる「天運」「人運」「地運」「総運」「外運」「社会運」「家庭運」と呼ばれる七運を算出し、深く掘り下げるのが姓名判断の基本形です。

天運とは、姓を構成する漢字の画数を元に、家系的な運勢を考察する要素になります。
天運の画数から、家系的に繁栄する家系かどうか、男系女系になるかどうか、晩年運が良くなるかどうかを考察することができます。
結婚をする際にもこの天運は非常に大事な要素になり、姓が変わる場合には十分に考察することが必要になります。
互いの家系的な相性の良し悪しはもちろんの事、自分自身の姓が変わる際には、変わった後のことを確認することが大事になります。
姓が変わることで、天運や人運、総運などの要素が変わり、自分自身の運勢が大きく変わることになります。
良くある質問で、姓が変わるだけでそんなに人生が変わりますか?というのがありますが、現実的に考えても大きく変わることが分かるでしょう。
結婚をすれば、生活や家族構成、親戚づきあいなども変わり、社会的な目線としても、第三者からの呼ばれ方も変わってくることになります。
姓が変わるというのは、人生でも大きな分岐点でもあり、そこから人生が変わるというのも少なくはありません。
離婚する際にも同じように、環境が大きく変わり、人からの呼ばれ方も変わっていきます。
子供の場合にはさらに複雑なものとなり、家族構成が大きく変わり、周囲からの印象なども変化することになります。

人運とは、姓と名の接合部分の二字の画数を元に、その人の性格や才能、意思や決断力などを考察する要素になります。
その人が持つ潜在的な能力がどのようなものであり、どのような方向性を向いて人生を歩むのかを考察することができます。
良い画数の場合には、性格も運勢も素直であり、努力が報われやすいことや、将来性があることを表します。
悪い画数の場合には、性格も運勢も否定的であり、努力が報われないことや、将来性に乏しいことを表します。
姓が変わるとこの人運が変わることもあり、その際には大きく性格や運勢が変わってしまうという事もあります。
婚離婚などをすることで、この人運が変わる場合には、性格や可能性が良くなるか、悪くなるかを考察する事が大事になります。
また、人運はその人の中年運を表すものとされ、中年期の運勢の良し悪しを判断する際にも大事な要素になります。

地運とは、名前を構成する漢字の画数を元に、その人の生活環境や親子関係、結婚や仕事への誠実さなどを考察する要素になります。
地運(名前)は、天運や人運と違い、変わることはほとんどありません。
そのため、親から命名されてから旅立つまでの間、その人のことを表し続ける非常に大事な要素でもあります。
姓は生まれる際には選ぶことはできませんが、名は命名する際に親から子に送る最初で重要な贈り物でもあります。
この名前が、その人の人生を大きく左右すると言っても過言ではないくらいの大事な要素になります。
この地運は、幼少期の頃の運勢を表すものともされ、幼少期の環境や成長過程における、その人の大事な基盤となるものです。
性格や人間性が形成される大事な時期を表すものであるため、この地運の良し悪しが、その人の性格の潜在的な背景を持つことにもなります。
その人の素直さや、愛情の方向性、努力や忍耐力などを表し、その後の人生に大きな影響を与えます。

総運とは、姓名判断では大事な要素であり、すべての運勢の後押しにもなります。
その人の運勢や人生の全てを後押しすること、その人自身を表す大事な名詞としての意味合いがあります。
総運は、姓名すべてを構成する漢字の画数を元に考察する要素であり、画数の良し悪しで総合的な運勢の良し悪しを判断していきます。
総運が良ければ、上記の七運全ての後押しにもなりますし、総運が悪ければ、七運全ての運勢を下げることにもなります。
総運は人生全体のことを表すため、その人の人生の方向性や、安定度合い、努力の報われやすさなどを表します。
婚離婚などをすることで、この総運が大きく変わることもあり、変化後の人生がそれまでの人生に比べてどうなるのかを考察することもできます。

外運、社会運、家庭運なども、姓名判断では活用され、人間関係や仕事運、結婚や家庭運など、それぞれの分野での成功度合いや将来性などを考察していきます。

このように、姓名判断では姓名を構成する漢字の組合せなどにより、運勢を考察します。
基本は画数を元に運勢を考察していくものになりますが、漢字自体の意味も大事であり、人名に不適切な漢字の場合、人に与える印象も悪く運勢を低下させることになります。
どんなに画数が良くても、漢字が適さない文字であることや、読み方が悪い文字、いつも間違われる読みなどでは、運勢を低下させてしまいます。
「名は体を表す」というように、表す漢字の意味合いや、読み方なども含め、名前を総合的に解釈していくのが、現代の姓名判断の基本的な考え方でもあります。
この他にも、読みの五行からその人の傾向や病気などを考察する手法もあります。
天運、人運、地運の組合せから、三才五行の考え方もあり、性格の素直さや努力の報われやすさを考察する手法もあります。
姓と名の漢字の配分、姓名の韻(読み方)などから運勢や性格などを考察するという視点も大事なものになります。

姓名判断は、他の占術と同じように、様々な流派が存在し、それぞれの流派に合せて当たるように研究され、体系化されています。
そのためどの流派でも、研究された姓名判断は、基本当たるものとしてとらえると良いでしょう。
漢字の字体は何を資料するのかなどが、流派などでは大きく異なり、漢字の字源を用いる流派や、旧字体を用いる流派、新字体を用いる流派など様々なものになります。

実際の鑑定時では、この姓名判断を活用するのが婚離婚をする際に、どのように運勢が変わっていくのか、出産時にどのような名前を付けるのかなどが主流になります。
その人の姓名の良し悪しを判断するだけの姓名判断は、基本的に行っておりません。
親から愛情を込められ、命名された名前に対して、占い的に良し悪しを付けることはしないのが基本姿勢になります。
どうしても名前が気になり、改名を考えている場合や、芸名などを考慮する際には、命名という視点から姓名判断を活用することになります。
また、名前から家系的な運勢や、相性や将来性などが分かるため、恋愛や結婚の鑑定の際には姓名判断を用いることはあります。

※注意点
上記にある、良い名前、悪い名前は、画数的に良し悪しがあるのが元であり、実際に姓名判断で考慮する場合には、その人の個性として考えます。
画数が良い場合には、まっすぐで努力もあり、素直で上手く行くことが多いと判断しますが、環境によっては悪く出る場合もあります。
上手く行くことが当たり前であると勘違いしてしまうと、犯罪に走る傾向があり、社会的に大問題となる犯罪者の姓名判断は、意外に良い結果であることが多くなります。
画数が悪い場合には、性格的に否定的な面があるものの、芸術性や研究心、好奇心などが旺盛であり、環境によっては良く出る場合もあります。
人が思いもつかない視点からの大発明をすることや、芸術的な能力を生かして大成すること、芸能界などの舞台で活躍することなども多くなります。
一般的な道ではなく、人とは違う道で大成する可能性を秘めており、努力がすぐに報われなくともさらなる努力を続け、困難を突破した際に大成するという事が多くなります。

このような背景があるため、画数の良し悪しだけですべてを判断するのは危険であり、環境やその人の望む方向性なども含めて考慮することが大事になります。
良くも無く、悪くもない場合には、平凡な道を歩むことが多く、挑戦しても上手く行かないことや、努力が長続きしないということなどがあります。
その際には一般的な普通の道を歩むことで安定し、平和な日々を享受できるといった具合で考えることが大事でもあります。
姓名判断はその人の持つ運勢や性格、そして潜在能力や個性を考察するといった具体で活用することで、非常に有効的な占術ともなります。

▼占術(占い方法)