▼奇門遁甲(きもんとんこう)
奇門遁甲とは、古来中国から伝わる三式の一つになり、兵陰陽と呼ばれて軍事方面で使用されてきた術になります。
そのため、奇門遁甲は兵法の一つであり、戦争に勝利するための軍隊の行軍方法や砦や城の建設などで活用されてきました。
古代中国は戦争の歴史でもあり、多くの戦と王朝を経ていく中で洗練され、現代の奇門遁甲に至ります。
戦略や戦術面において、方位の吉凶などを推し量る術でもあり、戦を勝利に導く重要な要素として考えられていました。
現代では、戦争に用いる占術ではなく、主に普段の旅行や出張、移動や引っ越しなどで方位の吉凶を判断する際に活用します。
古来中国から伝わる三式とは、「太乙式 遁甲式 六壬式」のことを指し、それぞれ独自の式盤を用いて吉凶を判断することから三式と呼ばれています。
太乙式は「天式」とも呼ばれ、天の盛衰を判断するものとされ、主に国家の繁栄や衰退を見極め、機を読むことに使用されます。
六壬式は「人式」とも呼ばれ、人の盛衰を判断するものとされ、主に人の繁栄や衰退、人の心や相性の判断をすることに使用されます。
遁甲式は「地式」とも呼ばれ、地の盛衰を判断するものとされ、主に土地の繁栄や衰退、その方位と土地に巡る気を読むことに使用されます。
古代中国の軍師は、この「天式 人式 地式」の三才三式を使いこなし、国家の盛衰と人事、軍事などを運用していたとされます。
古代中国を描いた小説やドラマ、映画などでは、このような占術が登場します。
遁甲式とも呼ばれる奇門遁甲は、古代中国の伝説の中で誕生したとされます。
中国を統治した最初の皇帝とされる黄帝が、戦の最中に天帝(万物を支配する神)から授けられたとされています。
占断を下す時間を元に、方位や事象の吉凶を判断するものであり、その土地や方位でどのような事が起こるのかを推し量ることができるとされます。
この奇門遁甲を駆使し、黄帝は中国を統一して治めたとされています。
土地や方位の気と利を把握し、戦争を優位に進め帝国を築いたというのが奇門遁甲の本来の姿でもあります。
現代の奇門遁甲では、干支からなる暦や二十四節気から算出される局数を元に、奇門遁甲盤と呼ばれる独自の盤を作成して吉凶を判断します。
奇門遁甲は別名「八門遁甲」とも呼ばれ、遁甲盤を構成する要素「八門」が非常に重要な要素となります。
この八門とは「休門 生門 傷門 杜門 景門 死門 驚門 開門」の八門になります。
基本的な考え方は、中心となる場所からの八方位に対し、門を出たらどのような光景が広がるのかを表すものとされます。
良い光景が広がる方向に出ていけば良い状況に遭遇し、悪い光景が広がる方向に出ていけば災難に見舞われるといった考え方になります。
遁甲盤を構成する要素は、この他にも「天干 地干 天蓬九星 八神 九宮」があります。
これらの要素の組合せでその方位の吉凶と、訪れるであろう事象を考察するのが奇門遁甲の基本になります。
開運術で使う奇門遁甲は、このような遁甲盤を参考にし、良い日時に良い方位に旅行するという使い方になります。
その方位に行くことで、遁甲盤が示している事象を得る事ができるというのが基本的な考え方になります。
良い方位に行き良い気を得る事で、開運して吉報が訪れるとされ、悪い方に行き悪い気を得る事で凶報が訪れるとされます。
奇門遁甲を開運術で使用する際には、現地の気を得る事が非常に重要になります。
ただ行くだけではなく、距離や滞在時間、気を得ることなどで開運効果が期待できるようになります。
普段の移動などでも重要な要素になりますが、旅行や引っ越しの際にはこの方位の影響が強く出てきます。
この影響を良い方に活用することで、開運旅行や開運引っ越しを実現することができます。
また、その土地に巡る気の良し悪しを判断するという手法もあり、その場のその方位に巡る気を取り入れることで開運するという奇門遁甲もあります。
座山の考え方であり、土地の手入れをする際や、工事を行う際には凶方位には気を付けることが大事になります。
吉方位で活用することで、土地の気を一時的に良くすることや、良気を得て生活に取り入れることができます。
このように、奇門遁甲を活用することで、一時的に運を向上させることができます。
恋愛や結婚、仕事や出世、人間関係や良縁、財運や妊娠出産など、様々な面での活用が可能なのが奇門遁甲の特徴でもあります。
四柱推命で、その人の潜在能力や可能性、運勢などを考慮し、風水を用いて生活環境や運勢基盤の安定を目指し、奇門遁甲で運勢を一時的に向上させるという使い方が現代の奇門遁甲の活用法になります。
実際の鑑定では、奇門遁甲に興味があり、開運旅行などを企画している場合、良い日時や方位を鑑定するといった流れになります。
引っ越しなどを検討する際にも、奇門遁甲を用いて良い年月日時などを鑑定することもあります。
新店舗の出店やオフィスの移動をする際にも、この奇門遁甲を用いて吉日や吉方位を算出することができます。
また、店舗主催により開運旅行の企画などもあり、奇門遁甲の開運効果を体験していただける場もあります。
店舗主催による開運旅行企画では、開運旅行の仕方や効率の良い気の取り入れ方などを行軍中に伝授させていただきます。
そして、開運旅行の参加後の効果の共有なども行い、奇門遁甲の効果のほどを実感頂いております。
奇門遁甲にも様々な流派があり、それぞれの流派で遁甲盤の算出の仕方が違うことや、考え方が異なることがあります。
開運旅行時の距離や滞在時間の違い、現地での行動の違いなど、実に様々な流派が存在しています。
風水の流派と同じように、基本はそれぞれの流派は研究を重ねており、どの流派も効果があるから現存していると考えるのが適切です。
また、自分自身に合う流派を見つけるのも大事なことになります。
▼占術(占い方法)